困りごと・悩みごと 知りたいことQ&A

テーマ: 記憶障害

  • Q. きちんと食事をしているのに、頻繁に何か食べたがります。どうしたらいいですか?

    A. こういう状態が何年も続くわけではありません。デイサービスなどを積極的に利用して、食間の時間を埋めるプログラムを提供すると収まることもあります。やむを得ない場合は、食事を何回かに分けて提供したり、カロリーの低い間食を用意するという方法もあります。
  • Q. 散歩の最中に道に迷うのを防ぐにはどうすればいいですか?

    A. ご本人の努力では対応に限界があります。1人で外出するのを止めるほど障害は進んでいないものの時々道に迷うという程度なら、GPS機能のある携帯電話を持ってもらったり、セコムやNTTが行っている迷子捜しサービスを利用したりするのもよいでしょう。
  • Q. 頻繁に日時を尋ねてくるようになりました。何か忘れないような工夫はありますか?

    A. バラバラの日めくりカレンダーを2〜3組作り、家の中のご本人の目に触れやすい場所数か所に貼っておくという方法があります。これでご本人が今日は何日なのかがわかるようになったという事例があります。病気の時期、ご本人の能力の程度により対応方法はさまざまにあります。
  • Q. 電話を切った直後に誰からかかってきたのか忘れてしまいます。どうしたらいいですか?

    A. アルツハイマー病の方は上手にメモができないため、電話の取り次ぎなどができません。メモをとるにしても要領がよくないので、後から他人が見て情報を得ることが困難です。それでも、メモが書ける程度の状態なら、白紙ではなく、「(  )さんから電話がありました」というような、かっこ内に名前だけ書けばよいメモ用紙を作ると、うまく使えることもあります。
  • Q. 人の顔を覚えられないようです。対処としてはどんな工夫がありますか?

    A. 人の顔を覚えられないというのは、記憶の問題もありますが、視覚情報を正しく認知できないためにわからなくなるということもあります。つまり、認知症の原因となっている病気の種類によって原因が異なります。専門家と相談していろいろなことを試してみてください。
  • Q. 認知症ともの忘れの違いは何ですか?

    A. 世界保健機構(WHO)が決めている病気の国際疾病分類(ICD-10)は、認知症の症状として「記憶、思考、見当識、理解、計算、学習能力、言語、判断を含む多数の高次皮質機能障害」をあげています。つまり、認知症は単なるもの忘れではなく、時間や場所についての見当識や、新しい事柄を学んで身につける能力、抽象的な思考力、物事を要領よく計画的に遂行する能力などさまざまな精神機能が障害された状態を指します。もの忘れだけについてみても、認知症のもの忘れ、認知症以外の病的なもの忘れ、年をとるために起こる生理的なもの忘れは、それぞれ性格が違っています。
  • Q. 認知症の「中核症状」といわれるのは、どのような症状のことですか?

    A. 脳の神経細胞が死んでしまったことによって、その神経細胞が担っていた機能が失われます。これが中核症状です。アルツハイマー病では、早いうちから海馬と呼ばれる部位にある神経細胞が死んでしまうことが知られています。海馬は新しい情報を記憶するために重要な細胞なので、海馬の細胞が死ねば新しいことは覚えられなくなります。これが記銘力障害という中核症状です。この他、覚えていたことを忘れていく記憶障害、見当識の障害、理解・判断力の障害、実行機能の障害などが中核症状です。
  • Q. どんな症状が出たら認知症を疑ったらいいですか?

    A. 家族など、周囲の人が認知症ではないかと疑い始める最初の症状は、やはりもの忘れでしょう。もの忘れといっても認知症のもの忘れは、忘れるというより覚えていないので、後から指摘されても、自分が忘れていることに気づかないことが多いのです。この他、日付が分からなくなったのでもしかしたらと思ったという家族もいます。しかし、実際は、こうした症状より早く、実行機能障害と呼ばれる症状が起こっており、本人もそのことに気がついていることが少なくありません。料理等の家事がうまくできなくなったり、葬儀などの非日常的な事態や、急の来客などへの臨機応変の対応ができなくなります。外出が減ったり、趣味の活動から遠ざかるなどうつ病と間違えられるような行動の変化も見られます。

このQ&Aは、あくまでも一般的な参考用として掲載しています。個別具体的なケースについては、専門家などの助言を受けることをお勧めします。