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テーマ: 脳血管性認知症

  • Q. 認知症は治ることのない病気ですか?

    A. 老年期の認知症の代表であるアルツハイマー病をはじめ、症状の固定してしまった脳血管性認知症、前頭側頭型認知症などは治ることはありません。急激に起こった脳梗塞や脳内出血の直後にみられる脳血管性認知症の症状は、最小の数か月はある程度治る可能性があります。これに対して、「治療可能な認知症」とよばれるものがあり、これは時期によってはかなり症状が消えることもあります。治療可能な認知症とは、甲状腺機能の障害、正常圧水頭症、薬物の影響による認知症などです。いずれにしても、心配なときはすぐに専門医の診断を受けることです。脳はデリケートな組織なので、放置すれば治るものも治らなくなります。
  • Q. 脳血管性認知症にはさまざまな分類があると聞きましたが……。

    A. 国際疾病分類(ICD-10)において、脳血管性認知症は、急性発症血管性認知症、多発梗塞性認知症、皮質下血管性認知症、皮質及び皮質下混合型血管性認知症などに分類されています。①急性発症の血管性認知症は、1回または数回の卒中発作(脳出血、脳梗塞、脳塞栓)の後、比較的急性に起こる認知症、多発梗塞性認知症は、何回かの小虚血エピソードに引き続いて起こる血管性認知症で、大脳皮質が侵される皮質型認知症が主です。皮質下血管性認知症は、神経細胞と神経細胞を結ぶ線維が集まっている大脳白質と呼ばれる部分に、小さな梗塞がたくさんできることによって起こります。病変の位置や大きさによって症状や経過はさまざまです。
  • Q. 脳血管性認知症とはどういう病気ですか?

    A. 脳血管性認知症は、脳の血管障害の結果、栄養や酸素の供給を絶たれた脳細胞が死んでしまうことによって起こる認知症の総称です。血管障害には脳梗塞、脳出血、動脈硬化などさまざまなものがあり、血管障害が脳のどの部分に起こるかなどによっても症状が異なるため、一口に脳血管性認知症といっても症状、経過に大きなバラエティーがあります。アルツハイマー型認知症と比較して、症状の動揺が大きいこと、安定した時期を挟みながら階段状に進行する場合があること、能力障害にばらつきがあること(まだら認知症)、人格変化を伴いやすいこと、神経症状の合併が多いことなどの特徴があります。

このQ&Aは、あくまでも一般的な参考用として掲載しています。個別具体的なケースについては、専門家などの助言を受けることをお勧めします。