Q. 夫が認知症です。認知症を理由として離婚はできますか?

A. 

民法では、離婚できる原因として、不貞行為などの他に、「強度の精神病にかかり回復の見込みがないこと」「その他婚姻を継続し難い重大な事由のあるとき」などが定められています。認知症が精神病といえるかは問題となりえるので、基本的には「その他婚姻を継続し難い重大な事由のあるとき」に該当するかどうかという判断になるものと理解されます。ただし、認知症の場合には、認知症の方が今後生活していける目途が立っているかどうかも、離婚が認められるうえで大きなポイントとなりますので、簡単に離婚できるわけではありません。たとえば、成年後見人をつけて、夫の財産の管理や生活の維持などの目途をたてることなども考える必要があります。いずれにしても、離婚を認めてもらうのは、健常者の場合よりはかなり難しいと考えたほうがよいと思います。

回答者: 小林康恵[弁護士]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 制度・サービス
公開日: 2013年1月23日

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