Q. 成年後見制度とはどのような制度ですか?

A. 

家庭裁判所が関与する公的後見制度(後見・保佐・補助)と任意後見制度とがあります。いずれも、自分で自分の財産の管理などができなくなった人の財産の管理・処分を別の人や法人に委託するための手続きです。これらの制度によって委任されるのは、本人の契約に同意したり取り消したりする「同意権・取り消し権」、本人に代わって本人の資産を処分する「代理権」です。[斎藤正彦]

認知症などによって物事を判断する能力が十分ではない人を支援するための制度です。本人の財産の管理や、本人の病気の治療や介護など身上に関わる事項について、成年後見人などに選任された人が、本人を代理したり、本人が行う行為について同意したり、本人が行った行為を取り消したりすることができます。成年後見制度には、①後見・保佐・補助という民法で定められている法定後見制度と、②任意後見制度とがあります。①法定後見制度の場合は、判断能力を欠いた状況にある人には後見人を、判断能力が著しく不十分な人には保佐人を、判断能力が不十分な人には補助人をつけて、その程度に従った保護をします。②任意後見制度は、より本人の意思を尊重する制度として、あらかじめ本人が信頼できる任意後見人と委任事項を決めておき、判断能力が衰えた段階で任意後見を開始するというものです。[小林康恵]

 

回答者: 斎藤正彦[医師]/小林康恵[弁護士]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 制度・サービス
公開日: 2012年10月1日

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