Q. 認知症には「中核症状」と「周辺症状」とがあると聞きましたが、その違いは何ですか?

A. 

認知症の症状のうち、脳の細胞が破壊されることによって、その脳細胞が担っていた機能が失われたものを「中核症状」とよびます。たとえば、新しいことを記憶するときに必要な海馬の細胞が減少すると新しいことが記憶できなくなる、といったことです。これに対して、中核症状のために外界で起こっていることに関する理解がゆがみ、そこから生じるストレスによって生じてくるさまざまな精神症状や日常生活を困難にする行動のことを「周辺症状」とよびます。周辺症状は、中核症状の程度、本人が持っている素質、現在の環境、心理的な状況などによってさまざまです。徘徊や妄想は代表的な周辺症状です。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 概説 症状
公開日: 2012年10月1日

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