Q. シャワーなどの使い方がわからないようで、1人で入浴させるのが心配です。どんなふうに対応すればいいですか?

A. 

認知症が進行してくると、入浴を嫌がったり、入っても身体も洗わずすぐ出てきてしまうといったことがしばしばみられます。浴室は、多くの場合、あまり広くない閉鎖空間です。その中に裸で入るということ自体が、見当識障害や記銘力障害のある認知症の方にとっては大きなストレスです。さらに、湯の温度調節、カランとシャワーの使い分けなどの操作、シャンプーとリンス、ボディーソープの使い分けなどは、ご本人を混乱させる要因となります。まず、浴室内に余計なものを置かず、マイルドな石けん1つで頭から身体まで洗うようにする、湯の温度をあらかじめ調整しておく、シャワーを使えないようにして、ノズルを回せばカランからお湯が出るだけにするなどの工夫をしてみましょう。それでもだめなら介助が必要ですが、介助を嫌って入浴したがらない人も少なくありません。そういうときは、広いお風呂なら、介護者も裸になって一緒に入浴する、浴室が狭ければ一緒に銭湯に行ってみるなどの工夫がうまくいくこともあります。病気の状態・その方の個性・家屋の状況などの条件が大きく関係するため、専門家に個別に相談しましょう。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 介護 生活
公開日: 2012年10月1日

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