Q. 認知症になると性格が変わると聞きましたが、本当ですか?

A. 

性格というものは、もって生まれた素質によって決められた原型の回りに、生育環境や教育、社会経験などから身につけたオブラートが幾重にも巻き付いてできているものです。脳血管性認知症の場合、このオブラートがはがれて地が出てくることが多いといわれています。病気になる前にもっていた性格傾向が極端に出てくるので、これを「性格の先鋭化」とよぶことがあります。アルツハイマー病では、その人がもって生まれた性格傾向が希薄になります。これを「性格の空洞化」とよびます。前頭側頭型認知症では、前頭葉の障害のために、従来とは違った病的な性格傾向が出現することもあります。いずれにしても、性格は人によってさまざまですし、認知症による変化もいろいろです。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 前頭側頭型認知症 生活
公開日: 2012年10月1日

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