Q. 慢性硬膜下血腫とはどういう病気ですか?

A. 

脳は、外側から硬膜、くも膜、軟膜と呼ばれる3層の膜に包まれています。転倒などによって頭を打った時、本来、ほとんど隙間のない硬膜とくも膜の間にゆっくりと出血が起こることがあります。それが、徐々に大きくなって、脳を圧迫するようになると、意識障害、麻痺、認知機能の低下などの臨床症状が起こってきます。これが慢性硬膜下血腫です。発症が、頭部打撲後、2〜3か月を経過していることもあります。脳の中に血腫ができているわけではないので、比較的簡単な手術で血腫を除去することができ、適切な時期に手術が行われれば症状は消えます。アルツハイマー病などで脳の萎縮が進んでいる場合、頭蓋内に空間が大きく、血腫ができても臨床症状が起こらないこともあり、この場合は経過を見ます。CTで簡単に診断できます。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 治療 診断
公開日: 2012年10月1日

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