Q. 正常圧水頭症とはどういう病気ですか?

A. 

脳の中には、脳脊髄液と呼ばれる液体に満たされた脳室と呼ばれる空間があります。脳脊髄液は、一定のスピードで新しく作られ、同じスピードでくも膜顆粒と呼ばれる機関から吸収されることによって、脳室内は一定の圧に保たれ、その大きさも一定を保っています。正常圧水頭症は、高齢者において、くも膜顆粒からの脳脊髄液吸収に障害が起こることによって、脳室が拡大し脳実質を圧迫することによって生じます。自発性の低下、記銘力の低下など認知症症状が数ヶ月の間に急速に進行し、この間、歩行障害、尿失禁が起こってきます。適切な時期にシャント手術によって脳室内の脳脊髄液を排除すれば、臨床症状も回復します。治療成績を良くするためには、正確な診断を、早期に行うことが重要です。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 治療 診断
公開日: 2012年10月1日

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