Q. 認知症の「周辺症状」といわれるのは、どのような症状のことですか?

A. 

中核症状を来した結果、周囲の状況の理解が歪み、そのために生じたストレスが原因で、本人の元々の性格傾向、その時々の心理状況、環境の状況などが相互に作用しあって形成される症状です。いわゆる精神症状、問題行動と呼ばれるものです。例えば、大事にしまった財布が見つからなかったとします。記銘力障害という中核症状のために、自分がしまったという事実を忘れていますから、自分がしまい忘れたのではなく、誰かが盗ったのだと認識します。これが周囲の状況理解の歪みです。このとき、こうした外界認知障害がもとになって起こるのが、いわゆる物盗られ妄想です。周辺症状というのは、こうした妄想の他、幻覚、不穏、興奮、暴力、徘徊、不潔行為などさまざまな症状を指します。

回答者: 斎藤正彦[医師]
オススメ度: ★★★★
テーマ: 概説 症状
公開日: 2012年10月1日

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