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海外ボランティア事例の記事一覧

コミュニティー・リソース・マネージャー: ベービーブーマー世代によるボランティアとコミュニティーの活性化


今回は、敬老ボランティア・プログラムの改善と、変わり続ける日系コミュニティーのニーズに応えるために新しく設置されたコミュニティー・リソース・マネージャー(以下CRM)が具体的にどのような役割を担うのかを紹介したいと思います。

前回のブログで、2010年1月に、敬老シニアヘルスケアに登録されている800人以上のボランティアを対象にした意識調査について少し触れました。その調査で学んだ重要点をまとめると、以下のようになります。

• 敬老でボランティアをする方々の40%が75歳以上である。
• 75歳以上のボランティアは、これからもボランティアを続けることが(身体上の理由で)難しいと答えているが、次の世代(51~74歳)のボランティアは、これからも続ける予定だと答えている。
• 65歳から74歳のボランティアの50%はボランティアの時間を増やすことを考えている。
• 26歳から50歳のボランティアのうち、敬老のミッションやビジョン、またはプログラムについてよく知っていると答えた割合は、わずか7%だった。
また、ボランティア・プログラムの改善案として、次のような意見が寄せられました

• ボランティアに対して、もっとお礼や感謝の意を表す機会を増やしてほしい。(特に施設長などのマネージメント・スタッフと理事会から評価されたい。)
• メディアなどを使って、ボランティアの勧誘をもっと積極的に。
• もっと明確なボランティア職務内容を作成してほしい。
• ボランティア、アクティビティー職員、そしてマネージメント・スタッフの間でのコミュニケーションを改善(もっと活発に)してほしい。

これらの事柄に基づき、敬老ヘルシー・エイジング研究機関(以下IHA) は、敬老ボランティア・プログラムの改善に向けて、次のような方策を立てました。

1) 若い世代のニーズに合ったボランティアの場を作る。
2) それぞれの世代のニーズに合ったボランティアの機会を作る。
3) 全てのボランティアに必要なトレーニングを提供する。
4) 敬老のミッションやビジョンに関して、ボランティアとスタッフの間のコミュニケーションを改善する。
5) ボランティアにもっとIHAのプログラムを広め、ライフロング・ラーニングのクラスに参加するように働きかける。

さらに、これらのことを実行し、特にベービー・ブーマー世代の勧誘と維持、そしてそれよりもさらに若い世代の勧誘に力を入れるために、CRMのポジションを新しく設けました。

ベービー・ブーマー世代(現在46歳から64歳)の勧誘と維持に力を入れるのにはいくつかの理由があります。まず始めに、現在、アメリカにおけるベービー・ブーマー世代の数はおよそ7,700万人に上ります。そして、2020年には65歳以上のボランティア人口がおよそ1,300万人になると予測されます。この世代は、比較的高学歴で、健康面や経済面での余裕だけでなく広範囲の技術、特技、そして経験も持ち合わせています。したがって、彼らにはボランティアをする余裕があり、経験や特技を生かしたボランティアをすることによって、コミュニティー全体が活性化されるのです。

具体的には、CRMはボランティアなどのコミュニティー・リソースの長期的な方向性、予算、そして新しいプログラムを開発します。また、敬老の各施設、IHA、リソース・ディベロップメントとのコラボにより、ボランティアのリクルート、オリエンテーション、教育、カウンセリング、サポートを含むコミュニティ-・リソース・プログラムを管理します。そして、敬老サポートグループ、または教会、寺院、青少年サポートグループ、学生グループ、企業などの日系地域グループと協力し、ボランティアの機会を生み出します。

敬老サポートグループとは、主にファンドレイジング(基金集めの運動)を目的に結成されたボランティア・グループです。メンバーには会計士や弁護士などといった専門の方々や、日系コミュニティーのリソースに詳しい人たちが加わって、ビンゴやゴルフ大会などの資金集めのイベントを全てボランティアで計画し実行します。メンバーにベービーブーマー世代が多いというのも特徴的です。

このサポートグループは、本来、リソース・ディベロップメントという寄付金の管理や地域との関係を深めるための部署が統括しますが、ここにCRMが関与することによって、このグループとのつながりを深め、彼らのような特別な才能や興味を持ち合わせた人材をサポートすると同時に、新たに同じような人材をリクルートすることが可能になります。また、CRMは各施設のアクティビティーとも密接に関わり、そのニーズを理解し、そしてサポートグループの中から、またはそれを通して、アクティビティーをサポートするための新たなリソースを見つけることも可能になります。

CRMは私たち敬老シニアヘルスケアにとって新たな試みではありますが、敬老の施設内だけでなく、常に変化し続ける日系コミュニティーに生きる全ての世代の人々の元気を応援するために欠かせない役割を果たすと、私たちは確信しています。

2011年1月 5日 | 海外ボランティア事例 | by 敬老 Kusano Kanako | パーマリンク

パーソン・センタード・ケアとボランティア

前回は、パーソン・センタード・ケア(個人の意思を尊重したケア。以下PPC)とは従来の「任務や作業優先のケア」ではなく、「思いやりのこもった、人と人との関係を重要視したケア」であり、敬老シニアヘルスケアではそれをどのように取り組んでいるかについて説明させていただきましたが、私たちは、PCCとはコミュニティーが一つになって初めて実現するものだと考えています。それには施設のスタッフだけでなく居住者とその家族や友人、そしてボランティアも含まれます。

敬老にはおよそ800人ものボランティアが登録されています。敬老ヘルシーエイジング研究機関(以下IHA)では、今年の初め、ボランティアを対象に意識調査を行いました。その中で、ボランティアを始めた理由を年齢別に聞いたところ、以下の事柄が明らかになりました。

• ボランティア全体→「何かの役に立ちたい」、「人助けをしたい」
• 41歳から50歳→「人と一緒に何かをしたい」
• 51歳から64歳→「何かの役に立ちたい」

PCCとは「人と人との関係を築き深めることを重要視したケア」だと前述しましたが、ボランティアを始めた理由として挙げられた項目は、まさにそれに当てはまります。
敬老の施設を訪れたほとんどの方々は、スタッフとボランティアによる笑顔での挨拶にまず気づくことでしょう。そのような環境の中で、居住者とその家族、スタッフ、そしてボランティアは、毎日の触れ合いを通してより絆を強めることができます。これこそが、私たちのコミュニティーの土台となっているのです。

しかし、このような環境は、PCCの概念が導入される前から既にあったものです。しかも、特別なトレーニングが行われたわけでもありません。私たちは、これを「Keiro's Way(敬老のやり方)」だと認識し、それは50年前に創立者達によって確立された「居住者の文化背景を考慮し、継続したケアを提供する」というコンセプトと、日本的な思いやり、献身、そして奉仕の精神に根付いているものだと確信しています。

そして「Keiro's Way」は施設内だけでなく、コミュニティーでも実践されてきました。基金集めなどを積極的にしてくださるボランティアは、コミュニティーの人々に呼びかけ、敬老を支援するという共通の目的のために一つになります。そして、IHAのプログラムをコミュニティーで提供するボランティアは、プログラムの参加者と直接触れ合いながら、健康のための自己管理や介護についての情報を参加者と分け合い、サポートします。

その結果、安心する居住者、目的達成に共に励んだ仲間、そして情報を得ることで自信を得ることができたコミュニティーの人たちの感謝と満足感にあふれた笑顔を目撃したボランティアは、自分たちの行いが居住者やコミュニティーにとってプラスとなったと確信するでしょう。

しかし、コミュニティーが常に変化していくように、ボランティアのニーズも変わっていくことでしょう。そのような中で、これからも「Keiro's Way」を守っていけるようにするためには、次の世代のボランティアが何を求めているかを把握していく必要があります。

Keiro PCC and Vol (1)その一つとして、敬老では、ボランティアの特技や能力を、より正確にボランティアの内容とマッチさせるということに力を入れています。強いて言うならば、今までは敬老のニーズがあり、それに合ったスケジュールや能力のボランティアを探すという形でしたが、これからは、ボランティアが敬老に何を提供できるかという観点から、ボランティアの機会を作り上げていくということです。これはPCC のコンセプトを取り入れたボランティア・プログラムとも言えるでしょう。

さらに、現在のボランティア・プログラムを見直し、ボランティアの皆さんにより満足していただけるようなプログラムへと改善する努力もしています。その試みとして、昨年から、初めてボランティアをされる方々へのオリエンテーションを充実させたり、ボランティア限定の教育セミナーを設けたりしてきました。そして、コミュニティー・リソース・マネージャーという新しい職務を作り、日系コミュニティーに存在する教会やお寺、コミュニティー・センターとの関係をさらに深め、両者にとってプラスとなるボランティア・プログラムを目指しています。

Keiro PCC and Vol (2)このように、敬老にとってPCCという概念は決して新しいものではありませんでした。私たちは過去50年間、「Keiro's Way」を守り続けてきました。これからもこの伝統を絶やさぬよう、コミュニティーが一丸となって、絆を強めながら、前進していきたいと思います。

2010年8月31日 | 海外ボランティア事例 | by 敬老 Kusano Kanako | パーマリンク

パーソン・センタード・ケア:高齢者の人間性と自律性を支持する介護

Person Centered Care 1
近年、医療や長期介護の現場では、今までの長期介護の概念を根本から変えるようなパーソン・センタード・ケア(個人の意思を尊重したケア)という新しい概念が急速に取り入れられています。これは従来の「任務や作業優先のケア」から離れ、「思いやりのこもった、人と人との関係を重要視したケア」の提供を目標にする、まさに「カルチャーチェンジ」と言えるでしょう。

パーソン・センタード・ケアを実践するには、人間性を尊重すること、相手を理解すること、自律と選択を最大限に生かすこと、快適さを追及すること、スタッフと居住者の関係を築くこと、そしてこれらを支援する環境が必要になります。

そして、居住者とスタッフが一緒になって、居住者の意思や希望を取り入れ、従来の生活のパターンをできるだけ崩さないようなケアプランを作成します。たとえば、入浴は施設によって決められた時間や曜日ではなく、居住者が望むときにいつでも入れるように計画されます。また、食事は、業務の都合に合わせて全員が一斉に食堂で摂るのではなく、好きな時間に自分の部屋で済ませることもできるのです。

この様に個人の意思や希望を重視したケアを長期介護施設で提供するのは、決して容易なことではありません。また、居住者に介護を直接提供するスタッフだけが理解していても、首尾よく実践するのは困難です。パーソン・センタード・ケアを最も効果的に取り入れるには、各階級・部署の職員全員がそれをただ単に一つのプロジェクトとしてではなく、組織使命の核心として受け入れ、職務内容や方針と手順などはそれに基づいて作成されるべきです。

Person Centered Care 2では、敬老ではパーソン・センタード・ケアはどのように取り入れられているのでしょうか?前回は、敬老の創立者たちのビジョンについて書かせていただきましたが、彼らは、1961年から、「高齢者を敬う」という社名に表されているように、居住者の文化背景を考慮し、継続したケアを提供するコンセプトを確立してきました。そこには、日本的な思いやり、献身、そして奉仕の精神が含まれています。また、多くの方々が指摘するように「文化背景を考慮する」とは、「こうしてほしいと居住者が口にする前にそのニーズに気付いてあげること」、あるいは、「空気を読む」とも表現されます。

50年経った今、このパーソン・センタード・ケアを取り入れることにより、敬老が長年守り、実践してきたものがますます洗練され、敬老という言葉の意味と長期介護における最善のケアを合わせて考えると、「個人を敬う介護の環境を創り出す」というのが現在における目標となります。

その一例として、もっと家庭的な雰囲気を感じていただけるよう、敬老施設の改築を進めてきました。そのような環境の中に暮らすことで、居住者はもっともっと癒され、満足できるのだと実感しています。また、敬老の施設において生活の中心である食事の時間をより楽しく過ごしていただくためには、どんな食事をどのように提供すればよいのかということをより深く考えています。もっと食事の選択肢を増やし、もっと楽しく食事をしていただける環境を提供することは、小さなことかもしれませんが、重要な課題です。
また、居住者、家族、そして職員が、お互いのニーズや希望などをより理解できるようにするために、居住者のケアに常に同じ職員を担当させるという試みも始めました。これによってケアがより一層改善され、居住者や家族の方々により満足していただけることが分かりました。

Person Centered Care 3パーソン・センタード・ケアの実践にもう一つ忘れてはならない要素があります。それはボランティアです。敬老には800人以上のボランティアが登録されており、お散歩や陶芸、体操、お習字など、各施設で提供されているレクリエーションはボランティアの協力なしでは決して成り立ちません。

また、前回紹介した敬老ヘルシー・エイジング研究機関では、訓練を受けたボランティアを介して、居住者だけに限らず、コミュニティーに住む高齢者のために、リサーチに基づき、その効果が認められた健康促進プログラムなどを、提供しています。

このように、敬老ボランティアは、居住者およびコミュニティーに住む高齢者の生活の質を高め、その家族の方々と良き関係を築いていくために重要な働きをしています。

次回はアメリカのボランティア事情や、敬老ボランティアがどのようにパーソン・センタード・ケアに貢献しているかをもっと詳しくご紹介したいと思います。

2010年6月30日 | 海外ボランティア事例 | by 敬老 Kusano Kanako | パーマリンク

敬老シニアヘルスケア

敬老シニアヘルスケア
KRH.jpgのサムネール画像敬老シニアヘルスケアは、カリフォルニア州ロサンジェルス市とガーデナ市に4つの施設を持ち、およそ600人の高齢の居住者の方々のお世話をしています。ロサンジェルスキャンパスは、日本人町のあるダウンタウンから車で5分の距離にあり、近くにはメキシコ系マリアチバンドが集うマリアチプラザなどもあり、異文化が共存する地帯に位置しています。このキャンパスには敬老引退者ホームと敬老中間看護施設が併設されており、それぞれ異なったレベルのケアが提供されています。

127部屋ある敬老引退者ホームでは、60歳以上でご自分で独立した生活を送れる方々が住まわれています。こちらでは、毎日3度のお食事や週1回のお掃除、また数々の娯楽だけではなく、居住者一人一人の精神的な健康の管理をお手伝いするソーシャルサービスも提供しています。

同じキャンパス内に隣接する敬老中間看護施設は90人を収容でき、車椅子や杖などを使っての歩行は可能ですが、看護士による断続的なケアが必要な方々が住まわれます。こちらの施設では、リハビリ、歯科、眼科などの医療行為も行なわれます。

ロサンジェルスキャンパスから車で北に10分ほどの、ドジャーススタジアムを眺める位置に敬老看護施設があります。こちらは300人を収容することができ、アルツハイマー病患者(歩行可)の為の特別看護ユニットもあります。こちらでは、病院から退院されてその後の回復までに看護士によるケアやリハビリなどが必要な方々と、また食事、入浴、排泄などの日常的動作を自分でするのが困難な方々が住まわれてます。

そして、ロサンジェルスキャンパスから車でおよそ20分ほど離れたサウスベイと呼ばれる地域に、サウスベイ敬老看護施設があります。ドジャーススタジアムの近くの敬老看護施設と比べて、こちらの収容人数は98人と小規模ですが、同じレベルのケアを提供しています。サウスベイは日系人や日本から来た日本人の方々が多く住む地域です。


敬老シニアヘルスケアの歴史
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1961年、敬老シニアヘルスケアは、8人の献身的で勇敢なコミュニティーリーダーが、日系アメリカ人の高齢者のニーズに応えるために創設しました。この敬老の創設者達による偉大な功績によって、使い慣れた言語、食事、価値観などの文化的背景を考慮した環境ができ、 人生の黄昏時に高齢者の方々が「ホーム」と呼べる場所が築かれました。

まず、ロサンジェルス日本人病院を購入し、1961年に敬老は医療施設として運営を開始しました。数年後に創設者達は、退院した高齢者の方々の為に心のこもった、文化的背景を考慮した長期看護を提供する看護施設を創るという前代未聞の計画を掲げ、そのために、必要な資金集めをコミュニティー全体に働きかけました。コミュニティーからの寛大な寄付と創設者達が自宅を抵当に入れるなどの努力の結果、1969年、敬老看護施設が開設されました。

1974年、敬老はボイルハイツのユダヤ系老人ホームから5エーカーの土地付の施設(現ロサンジェルスキャンパス)を100万ドルで購入しました。高齢者を大切にするという価値観は、日系とユダヤ系、双方の文化に深く根付いており、その価値観は土地と建物が譲渡された後も継続されています。その後まもなく、この土地と建物を利用して1975年に敬老引退者ホーム、そして1977年に敬老中間看護施設の運営を始めました。

サウスベイ地区に住む大勢の日系アメリカ人の高齢者をケアする為に、ガーデナ市とサウスベイ地区の住民の方々が100万ドルの資金調達を成し遂げ、1982年、ガーデナ市にサウスベイ敬老看護ホームが開設されました。

1987年のウィッティアー地震で敬老引退者ホームは大きな被害を受けましたが、創設者達の献身と日米両国の支援によって建物は修復され、1989年に運営を再開しました。

1990年代には、敬老は在宅の高齢者を介護する方々へのサポートの必要性の増加に伴い、地域に根ざしたデイケアセンターをサンタアナ市とトーランス市の2箇所に設立しました。しかし、このようなプログラムは経済的に経営不可能だと分った時に、敬老は別の手段でコミュニティーのニーズに応えることを考えました。

こうして敬老シニアヘルスケアは、およそ50年にわたり、文化的背景を考慮したケアを通して、私たちのコミュニティーに住む高齢者の方々の生活の質を豊かにすることを使命としてサービスを提供してきました。日系アメリカ人にヘルスケアを提供する全米で最大規模の敬老は、4施設を有し、60,000人以上の居住者とその家族の方々に信頼されるケアを行ってきました。


敬老ヘルシーエイジング研究機関
  IHA logo

このように敬老は、敬老引退者ホーム、敬老中間看護施設、敬老看護施設、そしてサウスベイ敬老看護施設、で600人の高齢者のお世話にあたっておりますが、アメリカの65歳以上の人口で、看護ホームで生活する方々は5%にしか過ぎません。残りの95%の高齢者とその家族はコミュニティーに住んでいらっしゃるということになりますが、この方たちへの高齢者向けのサービスや資料の提供はどうなってるのでしょうか?

日系アメリカ社会の中高年層(一般的定義として50歳以上)のニーズに対応する為に、敬老は2006年に独自の日系アメリカ文化を大切にしつつ、教育、調査、ソーシャルネットワークの立ち上げ、斬新なケアモデルの開発など、健康な加齢をコミュニティーに推進するために「敬老ヘルシーエイジング研究機関」(IHA)を立ち上げました。

IHAは、成人の方々の"元気ライフ"をサポートし、また、介護者の方たちが自分たちの健康の管理をしながら、より良い介護ができるように情報や資料を提供します。このプログラムはロサンジェルス、オレンジそしてベンチュラ郡の50歳以上の日系アメリカ人39,000人と団塊の世代の日系アメリカ人59,000人、さらにの日系アメリカ人の中高年介護者30,000人とアルツハイマー病や認知症者をケアする6,000人のニーズに応えるよう取り組んでいきます。

IHAは以下の項目を基本とします。:
・ 健康な加齢は、自分で自分の健康に責任を持ち、自己管理を通して実現できる。
・ 身体的精神的機能は、今現在の状態にかかわらず、向上させる事も衰退を遅らせることもできる。
・ 周りの人々に関心をもち助け合うことは、健康な加齢の土台の一つである。
・ 介護者、または介護を受ける立場にかかわらず、情報とリソースは加齢を自己管理する重要な要素である。
・ 文化的背景を考慮した情報やリソース、またはサービスは、優雅にそして自信を持って加齢に伴うチャレンジに対応するのに役立つ。

2001年から7,000人以上の参加者が集まった「介護者のためのカンファレンス」の実績とコミュニティー教育活動の高い成果に基づき、IHAはUCLAセンターの記憶能力向上プログラムを基にしたメモリー会クラスや、介護者が介護のストレスに上手に対処し、実際に役立つ介護手段や情報を提供する「介護者の為のカンファレンス」を通して、今後もコミュニティーに教育の場を提供して参ります。また、コミュニティーの方々が加齢について同じような興味を持っている方々とのネットワークを築いたり、健康に関するセミナーの講師を探すお手伝いなども行なっていきます。

そして、それらの活動は全てボランティアの方々の献身的な協力に支えられています。The Corporation for National & Community Services (2007)の調査によると、ボランティア活動は身体だけでなく、精神的にも良い影響があります。ボランティアをしているしている人たちは、していない人たちと比べて、死亡率が低く、機能的能力が高く、後年うつ病になる率が低いとも言われています。したがって、ボランティアをすることは後年の病気や衰弱を防ぐ方法の一つになるだろうと言われています。

このように、ボランティア活動は健康な加齢のために欠かせない要素の一つであるので、IHAは、およそ840人が登録する敬老ボランティアプログラムを改良し、ボランティアの方々のために意味があり、やり甲斐のあるものするのを目標としています。そしてコミュニティーにもボランティア精神を呼びかけ、根ざせていこうと取り組んでいます。


2010年5月15日 | 海外ボランティア事例 | by 敬老 Kusano Kanako | パーマリンク

特集1‐6:アメリカ西海岸にある日系人高齢者ケア施設におけるボランティアの活用法6

友愛会ファンドレイジングイベント "酒サンノゼ"

日本酒メカー大手の宝(タカラ)は宣伝も兼ねて、友愛会のこのイベントに毎年約30種類、大小合わせて約300本ものお酒を友愛会に寄付してくださいます。そのお酒は日本人街のレストラン・商店・美術館等の店内の一角を借りた、30あまりのステーションに配られます。友愛会の入り口でチケット($35)購入・登録を済ませた参加者は、約30のステーションが記載されたサンノゼ日本人街の地図を元に、各ステーションでボランティアによって注がれた、お酒を試飲してまわるという、とてもユニークなシステムのイベントです。

今年で3回目を迎えた友愛会ファンドレイジングの酒サンノゼは、寿司・日本酒ブームの影響もあってか、年々参加者(特に若者)が増え、今年の参加者は1000人を越えました。
今まで紹介しましたファンドレイジングイベントと同様、飲酒取り扱いのライセンス取得、会場準備、お酒注ぎ、後片付け、全てが職員を含む約80人のボランティアで運営されます。又、街角のスペースではボランティアの太鼓・琴・フラダンス等も披露され日本人街はまるでお祭りの様な賑わいを見せます。

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2009年11月 7日 | 海外ボランティア事例 | by 友愛会 羽石祐子 | パーマリンク

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