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敬老シニアヘルスケア

敬老シニアヘルスケア
KRH.jpgのサムネール画像敬老シニアヘルスケアは、カリフォルニア州ロサンジェルス市とガーデナ市に4つの施設を持ち、およそ600人の高齢の居住者の方々のお世話をしています。ロサンジェルスキャンパスは、日本人町のあるダウンタウンから車で5分の距離にあり、近くにはメキシコ系マリアチバンドが集うマリアチプラザなどもあり、異文化が共存する地帯に位置しています。このキャンパスには敬老引退者ホームと敬老中間看護施設が併設されており、それぞれ異なったレベルのケアが提供されています。

127部屋ある敬老引退者ホームでは、60歳以上でご自分で独立した生活を送れる方々が住まわれています。こちらでは、毎日3度のお食事や週1回のお掃除、また数々の娯楽だけではなく、居住者一人一人の精神的な健康の管理をお手伝いするソーシャルサービスも提供しています。

同じキャンパス内に隣接する敬老中間看護施設は90人を収容でき、車椅子や杖などを使っての歩行は可能ですが、看護士による断続的なケアが必要な方々が住まわれます。こちらの施設では、リハビリ、歯科、眼科などの医療行為も行なわれます。

ロサンジェルスキャンパスから車で北に10分ほどの、ドジャーススタジアムを眺める位置に敬老看護施設があります。こちらは300人を収容することができ、アルツハイマー病患者(歩行可)の為の特別看護ユニットもあります。こちらでは、病院から退院されてその後の回復までに看護士によるケアやリハビリなどが必要な方々と、また食事、入浴、排泄などの日常的動作を自分でするのが困難な方々が住まわれてます。

そして、ロサンジェルスキャンパスから車でおよそ20分ほど離れたサウスベイと呼ばれる地域に、サウスベイ敬老看護施設があります。ドジャーススタジアムの近くの敬老看護施設と比べて、こちらの収容人数は98人と小規模ですが、同じレベルのケアを提供しています。サウスベイは日系人や日本から来た日本人の方々が多く住む地域です。


敬老シニアヘルスケアの歴史
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1961年、敬老シニアヘルスケアは、8人の献身的で勇敢なコミュニティーリーダーが、日系アメリカ人の高齢者のニーズに応えるために創設しました。この敬老の創設者達による偉大な功績によって、使い慣れた言語、食事、価値観などの文化的背景を考慮した環境ができ、 人生の黄昏時に高齢者の方々が「ホーム」と呼べる場所が築かれました。

まず、ロサンジェルス日本人病院を購入し、1961年に敬老は医療施設として運営を開始しました。数年後に創設者達は、退院した高齢者の方々の為に心のこもった、文化的背景を考慮した長期看護を提供する看護施設を創るという前代未聞の計画を掲げ、そのために、必要な資金集めをコミュニティー全体に働きかけました。コミュニティーからの寛大な寄付と創設者達が自宅を抵当に入れるなどの努力の結果、1969年、敬老看護施設が開設されました。

1974年、敬老はボイルハイツのユダヤ系老人ホームから5エーカーの土地付の施設(現ロサンジェルスキャンパス)を100万ドルで購入しました。高齢者を大切にするという価値観は、日系とユダヤ系、双方の文化に深く根付いており、その価値観は土地と建物が譲渡された後も継続されています。その後まもなく、この土地と建物を利用して1975年に敬老引退者ホーム、そして1977年に敬老中間看護施設の運営を始めました。

サウスベイ地区に住む大勢の日系アメリカ人の高齢者をケアする為に、ガーデナ市とサウスベイ地区の住民の方々が100万ドルの資金調達を成し遂げ、1982年、ガーデナ市にサウスベイ敬老看護ホームが開設されました。

1987年のウィッティアー地震で敬老引退者ホームは大きな被害を受けましたが、創設者達の献身と日米両国の支援によって建物は修復され、1989年に運営を再開しました。

1990年代には、敬老は在宅の高齢者を介護する方々へのサポートの必要性の増加に伴い、地域に根ざしたデイケアセンターをサンタアナ市とトーランス市の2箇所に設立しました。しかし、このようなプログラムは経済的に経営不可能だと分った時に、敬老は別の手段でコミュニティーのニーズに応えることを考えました。

こうして敬老シニアヘルスケアは、およそ50年にわたり、文化的背景を考慮したケアを通して、私たちのコミュニティーに住む高齢者の方々の生活の質を豊かにすることを使命としてサービスを提供してきました。日系アメリカ人にヘルスケアを提供する全米で最大規模の敬老は、4施設を有し、60,000人以上の居住者とその家族の方々に信頼されるケアを行ってきました。


敬老ヘルシーエイジング研究機関
  IHA logo

このように敬老は、敬老引退者ホーム、敬老中間看護施設、敬老看護施設、そしてサウスベイ敬老看護施設、で600人の高齢者のお世話にあたっておりますが、アメリカの65歳以上の人口で、看護ホームで生活する方々は5%にしか過ぎません。残りの95%の高齢者とその家族はコミュニティーに住んでいらっしゃるということになりますが、この方たちへの高齢者向けのサービスや資料の提供はどうなってるのでしょうか?

日系アメリカ社会の中高年層(一般的定義として50歳以上)のニーズに対応する為に、敬老は2006年に独自の日系アメリカ文化を大切にしつつ、教育、調査、ソーシャルネットワークの立ち上げ、斬新なケアモデルの開発など、健康な加齢をコミュニティーに推進するために「敬老ヘルシーエイジング研究機関」(IHA)を立ち上げました。

IHAは、成人の方々の"元気ライフ"をサポートし、また、介護者の方たちが自分たちの健康の管理をしながら、より良い介護ができるように情報や資料を提供します。このプログラムはロサンジェルス、オレンジそしてベンチュラ郡の50歳以上の日系アメリカ人39,000人と団塊の世代の日系アメリカ人59,000人、さらにの日系アメリカ人の中高年介護者30,000人とアルツハイマー病や認知症者をケアする6,000人のニーズに応えるよう取り組んでいきます。

IHAは以下の項目を基本とします。:
・ 健康な加齢は、自分で自分の健康に責任を持ち、自己管理を通して実現できる。
・ 身体的精神的機能は、今現在の状態にかかわらず、向上させる事も衰退を遅らせることもできる。
・ 周りの人々に関心をもち助け合うことは、健康な加齢の土台の一つである。
・ 介護者、または介護を受ける立場にかかわらず、情報とリソースは加齢を自己管理する重要な要素である。
・ 文化的背景を考慮した情報やリソース、またはサービスは、優雅にそして自信を持って加齢に伴うチャレンジに対応するのに役立つ。

2001年から7,000人以上の参加者が集まった「介護者のためのカンファレンス」の実績とコミュニティー教育活動の高い成果に基づき、IHAはUCLAセンターの記憶能力向上プログラムを基にしたメモリー会クラスや、介護者が介護のストレスに上手に対処し、実際に役立つ介護手段や情報を提供する「介護者の為のカンファレンス」を通して、今後もコミュニティーに教育の場を提供して参ります。また、コミュニティーの方々が加齢について同じような興味を持っている方々とのネットワークを築いたり、健康に関するセミナーの講師を探すお手伝いなども行なっていきます。

そして、それらの活動は全てボランティアの方々の献身的な協力に支えられています。The Corporation for National & Community Services (2007)の調査によると、ボランティア活動は身体だけでなく、精神的にも良い影響があります。ボランティアをしているしている人たちは、していない人たちと比べて、死亡率が低く、機能的能力が高く、後年うつ病になる率が低いとも言われています。したがって、ボランティアをすることは後年の病気や衰弱を防ぐ方法の一つになるだろうと言われています。

このように、ボランティア活動は健康な加齢のために欠かせない要素の一つであるので、IHAは、およそ840人が登録する敬老ボランティアプログラムを改良し、ボランティアの方々のために意味があり、やり甲斐のあるものするのを目標としています。そしてコミュニティーにもボランティア精神を呼びかけ、根ざせていこうと取り組んでいます。


2010年5月15日 | 海外ボランティア事例 | by 敬老 Kusano Kanako

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