殯の森 [DVD]

殯の森 [DVD]

殯の森 [DVD]

  • 河瀬直美
  • ¥ 4,935
  • 出版社 / 販売元: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2008-04-25
  • ASIN / ISBN: B001393BRG
  • おすすめ度: 
    (9件)

 

認知症ラボ ウェブ会員レビュー

「殯の森 [DVD]」の 

アマゾン カスタマーレビュー

1人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 何か...嫌な映画。
by TARA 2008/11/03

山奥の田舎の自然を見せつけ、
介護・痴呆といったドキュメンタリー・タッチで絡め
映像のプロ臭さを漂わせた上で、
「誰でも本当はこうでしょ?」的に
壊れた人間の引きこもり世界に結びつける強引さ。
ラストシーンでヘリコプターが上空を飛ぶシーンがありますが、
現実社会へのしっかりとした明確な態度も曖昧で残念です。
現実の社会性を見失った、このような介護士がいないことを祈るばかりです。

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2人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 夏の森をさまようこと
by くにたち蟄居日記 2008/09/27

 河瀬監督の作品を初めて見たのが「沙羅双樹」で 本作が二作目だ。

 河瀬監督は夏を描き出すのが実に上手だ。本作で描かれる森、山、畠の映像はタルコフスキーを思わせるような「思い入れ」に満ちているが タルコフスキーが どちらかというと寒さを感じさせた映像であったのに対し 河瀬の映画は独特の暑さを持っている。日本の暑い夏が かように美しいのかと改めて溜息をつく場所がいくつも有った。

 映画の筋はあるようで無い。「愛する人を亡くした老人と若い娘が 森に彷徨いこむ」と書けば それで十分であろう。時として森が人の心を侵食することは 例えばマクベスであるとか 10年前の不思議なホラー映画「ブレアウィッチプロジェクト」を見ているとわかると思う。
本作の二人も「森」も侵食されつくす。森を彷徨うことは 自分の心の中を辿ることであることが良く分かる。最後に 二人は奇妙な救いを得る様が描かれる。但し そのような「救い」を得たのかは見ているものには分からない。森の中で鳴らされるオルゴールの場面で 映画は終わってしまう。河瀬は 僕らに問いかけをしたまま 僕らから去っていく。

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7人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 胸がいたくなるほど・・
by aki 2008/05/25

殯(もがり)とは、「古代日本の葬祭儀礼。荒城(アラキ)ともいう。高貴な人の本葬をする前に、棺に死体を納めて仮に祭ることです。またはその場所のこと。遺族はある期間を仮小屋(喪屋)にて喪に籠った。それを殯といいます。」だそうです。
人間は、肉体とこころの集合体。認知症の老人と、肉親を亡くした介護士をとおして、私たちがなかなか普段考えることを無意識に遠ざけている”死”の姿と、それにかかわる人々のこころを見せてくれています。
作者の意図は、理屈ではない世界を表現すること。
「人間本来持ち合わせている死者への気持ち」を表現することだろうと思います。
表現の仕方に意見はあるのだとは思いますが、
川を渡ろうとする老人。
「いかないで・・」必死に叫ぶ声の中を
あたかも自分が、死の国に向うのだとも思える老人。
死者への気持ちを純粋に表現する認知症の老人の姿に心をうたれました。

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13人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 モガる森?
by 童のときは 2008/05/10

GHで過ごす高齢者とケアワーカーの若い女性が共にカタチは違えど、愛する人を亡くしたことで自らの進むべき理由を探していく…。

「萌の朱雀」以外河瀬監督の作品は未見ですが、作風はそれなりに理解しているつもりでした。
 昨今ジャンクフードのようにコッテリした味付けのエンターテイメントばかり観ているせいか、自分の中で反芻しながら、意図を理解しようと努めなければなりません。メメントモリと解釈するのはまぁ、安易ではありますが、説明には適しています。
 私は河瀬監督の作品を理解できるレベルには達していないので、いくつか低レベルな批判を。

@60歳程度の年齢で、認知症のある男性を女性一人でピクニックだか何だかに連れて行くということは簡単ではありません。ましてやただ突き飛ばされただけで怪我してしまうようなケアワーカーを付き添わせるなど?です。主任も変な理屈をつけて納得しています。また、認知症にしても随分美化されたご都合主義的な呆け方で作中何度も笑ってしまいました。しかも体力半端ない。

Aこれは書くべきか悩みましたが、赤い車のボディにカメラマンが映りこんでいるのはアリですか?こういうことは言わないで黙殺?しかもそのシーンで人を大声で呼ぶんですから滑稽に映ります。ドキュメンタリータッチなんて昨今はあまり使いませんが、どういうつもりでしょう?撮影監督が何かで賞とってましたが、そんなもんでしょうかね。

私は俗っぽくなりすぎたのでしょうね。荒さがしばかりしてしまいました。ヘリコプターも予算の関係かと考えましたが、これは見えない方がベターです。ただ、自己満足に近い作品になるのは、作品柄しょうがないことでしょうね。あえてこうしているなんて響きは嫌いでしょうが。難しいことをゴチャゴチャ言いたがる方々は是非一度ご覧ください。

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5人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 画面から匂い立つ強烈なエロティシズム
by katsuya30 2008/05/04

本作はカンヌでのグランプリ受賞作である。全体から受ける印象は陰鬱だ。好むと好まないとに関わらず、終の住処となる奈良県の山奥のグループホームが舞台である。そこでヘルパーとして働く真千子もまた、事故で子供を失い、離婚して喪失感がいっぱいの状況。こんな不幸せのテンコ盛りは久しぶりに観た。主役も尾野真千子はちゃんとしたキャリアのある女優だが、老人役のうだしげきは、普段は古本屋のおやじ。素人である。最近の映画で描かれる「天国」には明るめのものが多い。それらを観て、何となく安堵感を得て泣く。でも、本作のようなディストピアを目の当たりにすると、現実に引き戻される。「セカチュー」で山崎努の「天国なんて、生きている人間が考え出したもんだ」というセリフが頭をよぎる。それにしても、老人と真千子の森の中でのエロティシズムは強烈だ。脱ぐとか脱がないとかの問題ではなく、森の緑も手伝って妖艶さを醸し出しており、観客に画面を超えて訴える力がある。尾野真千子は化粧も取れて白い洋服も泥だらけ。その上、湿気と汗でベタベタなので、河瀬監督は狙ってそういう効果を出していたのだろう。低予算作品であり、質的にも傑作とはいえないが、問題作であることは間違いがない。

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