家族の介護のために仕事を辞めなければならない状況は昔からあった。家からの度重なる呼び出しに管理職から退職を迫られた人、体力ぎりぎりまでがんばってみたものの、やはり自分しか親を見るものはいないと、決断し退職した人、背景はさまざまだ。そして介護が終わって気がつくと、再就職は非常に難しい。介護は家族がするものという風潮はまだまだあるが、「介護をしながら働くのが当たり前の社会」にしようとひとりの女性が立ち上がった。この本には介護離職をしない知恵と工夫がつまっている。今、悩んでいる人はすぐに読んでもらいたい。また企業の図書コーナーに必読書として置いてもらいたい。著者は一般社団法人介護離職防止対策促進機構代表理事 和氣美枝さん。